2020年9月2日水曜日

納車前の下調べ(エンジン関係1)

納車前の下調べ(エンジン関係1)




 当記事を書いている時点では、実車を見に行って試乗を行い、契約を終えたという段階で納車前で車はありません。
したがって車が手元に無いので画像はイメージです。

投稿第二回目となる今回はメルセデス・ベンツSLK200R172に搭載されているエンジンについて自分なりに調べたこと、維持にあたり気を付けていきたいことなどを書いていきたいと思います。 

 自分が購入したのはメルセデス・ベンツ SLK200ブルーエフィシェンシーです。
エンジン型式は271、排気量は1795cc、直列4気筒DOHCターボです。
いわゆるダウンサイジング ターボと呼ばれるエンジンが搭載されています。

ダウンサイジング ターボ


 ここ10年以上3000ccオーバーのNAエンジンを乗り続けてきた自分にとっては、久々に2000cc以下のターボ車です。
しかも生まれて初めての直噴ターボです(笑)
ジェネレーションギャップに焦りながらも、改めてダウンサイジングターボというエンジンについて調べた内容を、簡単にまとめてみました。
するとダウンサイジングコンセプトという単語が目につきました。

ダウンサイジングコンセプトとは

 

 過給機を用いる事により同等の出力を維持しつつ、排気量を減らすという概念自体は目新しいものではなく、各国で古くからあり、日本でも、乗用車用として1979年(昭和54年)10月に初めて認可された当時、ターボは省燃費が主目的であり、1990年代初頭には兼坂弘によって提案されていた。現代において再び注目を集め、各社がダウンサイジングターボを競って開発するようになったのは、フォルクスワーゲンが2006年からTSIエンジンをゴルフに搭載して以降である。

 旧来の過給機付きガソリンエンジンは速度や最高出力を追求する目的で設計されていた。低圧縮比のエンジンに大型の過給機を組み込むことで非常に高スペックなエンジンを生み出したが、一方で同等排気量の自然吸気エンジンと比べて燃費が大変悪かった。一方でダウンサイジングコンセプトは大前提として省エネ(燃費を向上させるため)の設計思想がある。そのため燃費向上のためエンジンの小型化を行い、次いで動力性能を従来と同等レベルに維持することを基本に目標とする動力性能を達成するための手段としてツインチャージャー(やターボチャージャー)を用いている。またダウンサイジングコンセプトでは直噴技術を用い、圧縮比の低下を最低限に抑えている。エンジンの特性としては、コンパクトなターボチャージャーを用いたりターボチャージャーとスーパーチャージャーを組み合わせることによって、最高速度・最高出力の向上よりも実用トルク(低回転域におけるトルク)とレスポンスを向上させて日常使用に適したエンジンに仕上げている。これにより、例えば従来6気筒を用いていた車種に4気筒、4気筒を用いていた所には3気筒、場合によっては2気筒とする事も可能となる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 フムフム。自分が昔乗っていたターボ車はWiki記載の通り、速度や最高出力を追求する目的で搭載されていたのですが、VWゴルフのTSIエンジンで耳にしていたダウンサイジングターボはその目的自体が違う訳ですねφ(`д´)メモメモ...

 欧州ではメジャーなテクノロジーであり、一見良いことづくめに見えるダウンサイジングコンセプトですが、我が日本では余りメジャーではないようです。理由については同じくフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋します。

日本車の場合、マーケティングイメージ(ターボ車は燃費が悪い、排気量の大きい車ほど高級、など)からダウンサイジングコンセプトの導入に慎重との見方がある。 特に日本では交通環境の厳しさで実際の燃費が悪くなることが多く、税制面では有利に見えるが日本特有の「エコカー減免」の対象になりづらいことからいまだに人気が低い。またダウンサイジングターボ車が高オクタン価ガソリン(無鉛プレミアムガソリン、以下ハイオク)仕様になっていることなども理由の一つである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 なるほど都市部での運転はいわゆるストップ・アンド・ゴーが多いという我が国の交通事情にはダウンサイジングターボは適していないのと、燃料がハイオクという点などで日本ではメジャーなエンジンになれないようです。

 加えて日本のメーカーでは燃費改善とCO2排出量削減という観点から見れば、流行りのハイブリッド車の開発が優先されているため、ダウンサイジングターボの開発と普及には積極的ではないのだろうと思います。

いやぁ、今更ながら勉強になりました(笑)

まぁ、3000ccオーバーのNAエンジンを乗り続けてきた化石みたいな自分にとっては、ダウンサイジングターボは未知なるテクノロジーなので一度は味わってみたいです(もうすぐなのですが)。

次回はダウンサイジングコンセプトに欠かせない、直噴エンジンについて調べたことを投稿したいと思います。